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DVと子どもたち③ DV、その怒りの心理

 第3弾です。
前の記事でDVを目の当たりにした子どもが抱く怒りについて触れました。そしてDVの心理とも関わりがあるとも書きました。今回は、DVをしてしまう人の心理について書いていきます。



DVが起きる瞬間の一例です。
ある夫婦がいるとします。2人の間には保育園に通う子供が1人。
最近夫は仕事が忙しく、毎日残業続きで、帰宅時間も11時頃がざらです。妻は、子供が朝早く保育園に行くので、夫の御飯を作り子供と一緒に寝ていました。
夫は帰宅して、1人冷たくなった御飯を食べています。「俺は家族の為にこんなに働いてるけど、疲れたな…」と少し思います。その瞬間、妻の大きなイビキが聞こえてきました。

夫は切れました。

妻をたたき起こして髪を引っつかみ、食卓まで連れて行きます。「お前も一緒に飯を食べるんだ!」と、怒りながら。そして無理矢理妻を座らせ、食事を再開しようとした時に、夫は泣きながら妻に謝るのです。「悪かった!暴力なんて振るうつもりはなかった!もう2度としないから、許してくれ。愛してるからこんなことしちゃったんだよ。」



怒りの仮面さて、ここで夫の怒りはどういう仕組みで爆発してしまったのでしょうか?
実はこの怒りは「怒りの仮面」なんだそうです。仮面ということは、下に本当の顔が隠されているという事です。

夫は怒る前に、1人で仕事に忙殺されて疲れ、内心落ち込んでいました。悲しいです。
そして帰宅すると、妻は寝ていました。1人きりです。寂しさと惨めさ、不安です。
それらの居心地の悪い感情が刺激されている時に、妻のイビキが聞こえました。これがきっかけで怒りました。


つまり怒りが爆発する時、本人は本当は怒りではなく、別の感情を刺激されているのです。それは悲しみであったり、寂しさであったり、惨めさであったり、見捨てられ不安だったり。決して気持ちのいい感情ではありません。



これらの感情がどうして隠れてしまっているのでしょうか。

それは、これらの感情が「傷つけられた体験」による傷だからです。虐待や、誰かを失くしたなどの心の傷が癒されないまま大人になってしまったことによるのだそうです。

自分が悲しい気持ちを感じたり、見捨てられるかもという不安を感じた時、また傷が疼くのです。その時に、怒りの仮面を被ってしまうそうなのです。



前回の記事に書きましたが、DVを目の当たりにして育った子供もまた、そのような心の傷ができても、癒せるチャンスはなかなかありません。

そして攻撃的な怒りの感情を抱くようになってしまうことが増えてしまいます。

つまり、DVは決して遺伝で連鎖するのではなく、環境次第で防ぐことが出来るという事です。



次の記事で、心の傷を癒すということと、もしDVの相談を受けたらどうすればいいかについて書きます。もうそろそろ、記憶があやふやになってきましたが;



コメント

はじめまして、junkoさん。”つまり怒りが爆発する時、本人は本当は怒りではなく、別の感情を刺激されているのです。”という文章を読んで、書き込みがしたくなりました。私の主人はささいなことで「激高」します。結婚してもう15年以上になりますが、殴る、蹴る、部屋を破壊する等の暴行は数年前にたった一度だけありましたが、それ以降は怒る時は「激高」し、「むっつり」「だんまり」「無視」の時間が長い、夜中に眠れず一晩中文句を言いながら更に怒り、不眠で怒り…という感じです。昔からとってもさびしがり屋なのですが、junkoさんの言葉にふっと思い出す事がありました。3人兄弟の真ん中で育った彼は、母から結構疎外されていた、と感じていたようです。現在も経済力のある父母なもので、3人には同様に援助なり、手助けもしているといいつつも、結果として末っ子の弟が常に得をしている、と思い込んでいるようです。彼が「激高」するのは、私がいい加減に話を聞いていた時、自分の話が通らなかった時、家に帰ったら一人だった時…等、「自分のことを一番に考えてくれている」と思えない時なのかもしれません。無視をする人は小さい頃から無視された人、という認識を持っている私ですが、恐らく彼も両親から無視されて寂しい思いが体に染み込んでいるのかな、と怒りの種類をちょっと理解したように思いました。ありがとうございました。junkoさんにはメガネさんがいらして、良かったですね(#^.^#)

<はにほさんへ>はにほさん、初めまして。>彼が「激高」するのは、私がいい加減に話を聞いていた時、自分の話が通らなかった時、家に帰ったら一人だった時…等、「自分のことを一番に考えてくれている」と思えない時なのかもしれません。>恐らく彼も両親から無視されて寂しい思いが体に染み込んでいるのかな、と怒りの種類をちょっと理解したように思いました。私も「激高」っていうのが何故起きるのか、全く分からなかったので、今回色々気付けたり考えたりすることが出来て良かったです。はにほさんのご主人は、残念なことに子供時代の傷を癒すチャンスが無かったんですね。「激高」するご主人も、それを傍で見ているはにほさんも、私には想像できないほど辛いことかと思いますが、「激高」の原因をはにほさんが気付かれたのは、良かったですね。お2人の心の負担がこの先、少しでも軽くなれることを願っています。>junkoさんにはメガネさんがいらして、良かったですね(#^.^#)ありがとうございます(照)はい。本当に^^vでは、また遊びに来てください☆

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