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2007年12月04日

また会えますように

大変ご無沙汰しています。
juncoです。

みなさん、心温まるお祝いコメント、メール、
また、心配や励ましのメールなど
本当に、本当にありがとうございました。

コメントのお返事ができない間に秋が駆け足で過ぎて、
いつの間にか空気も景色もすっかり冬になってしまいました。

よく血を吐くような思い、と言いますが、
例えではなく本当に血を吐きながらのつわりで、
布団の中にコルネのように潜ったまま、
携帯の画面から皆さんのコメントを繰り返し読んでは、
励まされる日々を送っていました。


それなのに大変申し訳ないのですが、
前回のコメントのお返事は、
上の感謝の言葉だけにさせていただきたいと思います。


とてもこうやって、言葉にするのは辛くて、
今も涙が止まらないのですが、

先週の火曜日、

ちょうど一週間前ですね…。

私とメガネさんの赤ちゃんが、
私のお腹の中で動かなくなっていたことが
わかりました。

火曜日に定期健診に行きました。

病院に行く直前、ふいに食欲が湧き、フレンチトーストを頬張りました。

その後、メガネさんと笑って仕事の話をしていました。


車に乗せてもらって、病院に行きました。

身体はしんどかったですが、吐気は軽いものでした。

診察室で、最初看護師さんにお腹の超音波を見てもらいました。

看護師さんが他の看護師さんを呼びました。

また見てもらいました。

見慣れた画面には、先週より大きくなった赤ちゃんが映っていました。

でも看護士さんは何かを探しているようでした。

ふと気付きました。

見慣れた早い鼓動が見えませんでした。


嫌な予感がしました。


笑顔の看護師さんが隣の診察室に行くように言われました。

先生に診察してもらいました。

カーテンの向こうから先生が顔を出しました。

「残念だけど赤ちゃんが、動いてない。だめになっちゃってる。」

そう言われました。


目の前が揺れました。

頭が真っ白になりました。

知らない間に顔中涙が流れていました。


ガクガクしながら歩いて、先生の説明を聞きました。

頭に聞こえてるのに、半分しか理解できませんでした。

つい最近まで、前日か前々日かわからないけど、赤ちゃんは生きていたと言われました。

手術の説明が理解できなかったので、メガネさんと説明を受けたいと申し出ました。

声がどこから出てるのかわかりませんでした。


眩し過ぎて痛過ぎて耐えられないと思って、
お腹の大きな女の人や小さい子供でたくさんの待合室ではなく、
静かなテラスでメガネさんを待ちました。

小さな赤ちゃんを連れた女の人が隣に座りました。

今まで通り、赤ちゃんがとても可愛く見えました。

涙が出そうになりました。


急いで来てくれたメガネさんと一緒に、今後の説明を聞きました。

先生は、「一番辛いのは奥さんですから旦那さんは支えてくださいね」と言いました。

メガネさんが「はい」と言いました。

内心先生の言ってるのは違うと思いました。

メガネさんの顔がとてもとても強張っていました。


病院から出て、メガネさんに寄り道して欲しいと頼んだら、
仕事をキャンセルしてドライブに連れて行ってくれました。

高速に乗る前に、コンビニで買い物をしました。

肉まん。
じゃがりこ。
冬限定ポッキー。
紅茶。

肉まんを頬張ったら、美味しくて涙が出ました。

つわりが全く無くなってしまった事実に耐えられませんでした。

泣きながら、食べました。

高速を走っていたら、紅葉が見えました。

鮮やかな赤と橙と黄色でした。

恵那に着いたら、景色は全て霧でうっすらと白くなっていました。

空は今にも泣き出しそうな雲が広がっていました。

1ヵ月半、病院の往復以外は家にこもっていたので、
すっかり秋色になった山に驚きました。

「これが紅葉やで!」とお腹の赤ちゃんに言いました。

メガネさんが笑っていました。


帰りにアウトレットモールに寄りました。

ショーケースの中の物が、ただ並んでいました。

イルミネーションが、ただ光っていました。

メガネさんとココアを飲みました。

赤ちゃんのことを話しました。

2人とも赤ちゃんが苦しかったり悲しかったりしなかったかを気にしていました。

真っ暗な中を、高速に乗って帰りました。

会話はありませんでした。


その後、2人で赤ちゃんに名前をつけました。


赤ちゃんとの最期の夜なので、3人一緒に寝ました。

2人で泣きました。

2人でお別れを言いました。


翌朝、赤ちゃんとお別れしました。

メガネさんが「よく頑張ったね」と行ってくれました。

麻酔が残っているうちに、早く帰りたくて帰してもらいました。

メガネさんが手を握ってくれました。

お母さんが手を握ってくれました。

大きさは違っても、少し冷たくて、柔らかくて、優しい手がよく似ていました。

たくさん眠りました。

たくさん泣きました。


薬でお腹を収縮させるので、副作用でお腹が痛みました。

赤ちゃんがいないと泣きました。

ずっと張っていた胸が柔らかくなりました。

赤ちゃんがいなくなったと泣きました。

癖で何度もお腹をさすりました。

赤ちゃんがいないのにと泣きました。

癖で何度もお腹に話しかけようとしました。

赤ちゃんがいないのが寂しいと泣きました。

着替えの時にお腹が変わらず膨らんでいるのに気付きました。

どうして赤ちゃんがいないのと泣きました。

ずっと泣いていました。


メガネさんが心配してくれているのがわかりました。

泣かないようにしようと思いました。


でも、泣いていない時間の過ごし方が、
今までの生活が、息の仕方や、色んな事が
思い出せなくなりました。


困り果てて、また泣いていました。


たくさんの励ましをもらって、元気をもらって、また泣いていました。


泣いてもいいんだって教わりました。

泣いて泣いて、ひたすら泣いたら、ちょっと心が軽くなりました。

ちょっと笑えるようになりました。


そしてやっとやっと、こうしてブログに、
言葉にするのが耐えられなかったことがようやく、書けるようになりました。


今でも悲しいし、寂しいけれど、一緒にいた1ヵ月半、
つわりでヒーヒー言いながらも、
メガネさんは看病でヒーヒー言いながらも、
ちゃんと楽しくて、ちゃんと嬉しくて、
ちゃんと愛情たっぷり注げた時間を過ごせたと思っています。

だから、私とメガネさんにとっては、これまでもこれからも、
赤ちゃんは大事な大事な宝物には変わらなくて、
そんな宝物を授かった私達は、
幸せな1ヵ月半を送ることができたと思います。


ただ、まだ、失った悲しみを穏やかに感じるには、たくさんの時間が必要のようです。

気力も体力も、だいぶ使い果たしちゃったみたいなので。


早く、このブログで、また誰かにちょっと微笑んでもらえるようなことが書けますように。

そして、また赤ちゃんが私達のところに、帰ってきてくれますように。


★今日の幸せになるヒント★ “また会えますように”

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